石川けんじ
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宮前区の自動車排ガス公害の対策の強化を。決算特別委員会報告その2

 

宮前区は、東名高速や国道246号線、第3京浜など、交通量の多い道路が区内を横切り、緑のある景観とは裏腹に、大気汚染が深刻さを増しています。

  私は、市域全体で公害健康被害補償を受けている成人ぜん息患者数が2007年5月時点の2326人から今年5月時点で5461人と2.3倍にもなり、小児ぜん息患者医療費の支給を受けている児童数は、2003年5月の6、088人から2013年5月には、9,083人と1.5倍になっている実態を示しながら、宮前区の道路沿線対策を求めました。

  稲垣正環境局長は「本市は、国の基準よりも厳しい環境目標値を定めており、浮遊粒子状物質(PM2.5)及び二酸化窒素(NO2)については、目標を達成していない。」として、市の対策が主に「監視」や「測定」におかれているとしました。

   私は、道路管理者であるNEXCO中日本(東名高速)や国(国道246号線等)の沿道対策について質しましたが、ETCの設置や立体交差など渋滞緩和策以外、見るべき対策が打たれていないことが明らかになりました。「ぜん息の苦しさは、水を張った洗面器に顔をつけ続けるような苦しみが続くといわれる。発生源の規制、患者さんの救済は勿論のこと、川崎の北部地域でも緑地帯の設置など、環境改善のための真剣な検討が必要」と、対策の強化を求めました。