石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

またも、公立認可保育園の民営化。2016年4月から、新町(川崎区)、小向(幸区)、野川(高津区)、下麻生(麻生区)の4園で。日本共産党は、反対。

11月1日の市民委員会で、2016年度、4園の公立保育園を民営化するという報告が、子ども本部からありました。

報告のあった4園は、公立認可保育園の民営化。2016年4月から、新町(川崎区)、小向(幸区)、野川(高津区)、下麻生(麻生区)の4園で、本日、保護者へのお知らせを行うとのことでした。

公立認可保育園の民営化は、「民間でできるものは民間で」と前市長の方針のもと進められ、各区に3か所の公立保育園を残し、すべてを民営化する計画です。子ども本部では、20時までの延長保育の実施、3歳児以上への主食の提供、一時保育の実施(新町・小向・野川)等の「民営化のメリット」を上げますが、それらは、公立のままでも出来るものです。

公立認可保育園の民営化は、何よりも、現在の保育士と児童・保護者が培ってきた信頼関係・人間関係を断ち切る行為であり、そのしわ寄せは、子どもたちに来ることが問題です。私は、小田中保育園が民営化された際、保護者が言った「民営化で誰も幸せにならなかった」という言葉が忘れられません。最大の犠牲者は子どもでした。

さらに、保育園の増加により保育士不足が叫ばれる中、公立保育園は、保育人材の重要な育成の場でもあります。現在の公立認可保育所でも、非常勤の方が増やされ問題ですが、雇用がしっかりしていて、安心して働ける環境の下、保育士さんが経験を積み、川崎の保育水準を支えてきました。地域の子育ての支援も行い、保育のノウハウは住民みんなのものとして、公立認可保育園の役割を果たしてきました。

今までの阿部市長の市政を継承するとした候補者が落選したことは、こうした政治に対する、これまでの保育施策も見直すべきです。待機児度の解消が市民の切実な声になっている今日、認可保育所の増設は、スピードを上げて推進すべきですが、公的責任を後退させる公立の認可保育園の民営化は、計画をストップし、市民の声をしっかり聴く中で、計画の見直しを行うべきと思います。

今回の報告には、指定管理制度で福祉法人等が運営をしている認可保育等を対象に施設の「有償の譲渡」、つまり「売り渡し」を行うことも報告されました。こちらも問題が多く、また、別の機械に取り上げたいと思います。