石川けんじ
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予算特別委員会の報告(その2)②宮崎台駅周辺のマンション開発と教育・保育などインフラ整備について。宮前平中学校では、体育館の改築、宮崎台駅周辺の保育所整備は重点課題。

 

宮崎台駅周辺は、440戸の大型マンション(宮前平3丁目)をはじめ、マンション建設が進んでいます。総合調整条例対象事業の件数、住戸数は、2013年4月から14年2月までの1年10か月の間だけでも、宮前平中・宮崎台中の学区内の合計で、17件1206戸にもなります。中学校や保育施設への影響を質しました。

そこで、マンション建設による児童数の増加について質したのに対し、渡邊直美教育長は「児童生徒数の推計は、6年後まで算出しており、宮崎台駅周辺の大規模共同住宅の建設動向についても、推計している」としましたが、適正な学校規模は12クラスから24クラスであると答えました。現在の宮前平中学は、普通学級の生徒数1234名でクラス数は32クラスで教室数は限界です。児童数・クラス数の推計では、今後1クラスか2クラス減少すると予測をしていますが、過密状態にあることには変わりありません。

「校舎の改築など抜本的な対策が必要ではないか」と対応を求めました。合わせて「体育館の建て替え」についても質しました。渡邊教育長は「宮前平中学校は校舎、体育館とも筑後31年以上経過しており、概ね、10年間で、老朽対策などを計画的に実施する」体育館についても「避難所の中心的な役割を担う」といて、壁・床などの大規模改修を行い「会議室や多目的トイレ等のスペースの確保にも努めたい」と答弁しました。

保育施設について、近隣の認可保育園の入所の倍率が9.5倍や15倍もあることから、宮崎台駅周辺の保育園整備を求めました。成田哲夫こども本部長は「区の最重点の整備予定地としており、優先的に整備を進める」と答えました。

私は、「マンション開発などによる人口増に、保育園や学校など公的施設の整備が追いついていない」として、江東区で「公共施設整備協力金」制度について質しました。金子督まちづくり局長は、「江東区では『マンション等の建設に関する指導要綱』に基づき、一定規模以上のマンション等建設において、公共施設用地の提供・整備等について、事業者に協力を求めることや、30戸以上のマンション建設において『公共施設整備協力金』を求めることを定め、任意の協力を要請している」「協力金を求めることは、国の通達においても否定されておりませんが、整理すべき課題も多く、今後の研究課題と考えております」と答えました。私は、「開発事業者への社会的責任が果たされるよう市の姿勢が示せるよう検討せよ」と求めました。