石川けんじ
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決算特別委員会の報告(2)

2017年度決算特別委員会まちづくり分科会において、9月27日、質問を行いました。

テーマ1自然保護対策費 緑地保全について

川崎市の緑地の現状について伺います。緑地の中には、樹林地、農地、公園、緑化地、水辺地空間がありますが、里山を含む樹林地は市内からどんどん減少しています。2006年度の300㎡の樹林地の面積と2016年の比較で10年間で70haの樹林地の減少とのことです保全面積が60ha。緑地保全全体について、局としての決意を局長に伺います。向ヶ丘遊園跡地の緑地保全策について伺います。先ごろ、小田急電鉄から「向ヶ丘遊園跡地利用に関する方向性について」報道がありましたが、その内容と本市の取り組みについて伺います。

テーマ2 羽田連絡道路事業費について

総事業費300億円(本市負担68億円)の大田区の羽田と川崎区の殿町を結ぶ羽田連絡道路建設が2017年10月から始められ、決算において30億2160万円余の額が示されました。都市計画道路などを整備・管理する街路事業費の52%を占めています。私は「羽田連絡道路は人が足を踏み入れてはならない保全地域に隣接をしているが、環境に与える影響をどのようにチェックしているのか」質しました。建設緑政局広域道路整備室担当課長は「水質屋干潟の地形変動、鳥類等様々な環境項目について定期的にモニタリング調査を実施し、結果等を河川河口の環境アドバイサー会議に年3回程度報告し、指導・助言をもらいながら工事を進めている」と答えました。私は「そもそも、不要不急の橋の建設に踏み出したことは問題だ」と指摘しました。

羽田連絡道路

テーマ3 都市計画道路久末鷺沼線の整備について

野川住宅前交差点から久末交差点に至る延長約780mの道路整備について質問。建設緑政局道路整備課長は「2017年度末の用地取得率は約82%。この区間における南野川橋の架け替えについては、用地の確保など準備を進め、2019年度から着工し、2022年度の完成を見込んでいる。今後も残る用地の取得を進め、2025年度までの完成を目指している」と答えました。

テーマ4川崎縦貫道路Ⅱ期計画事業費について

私は、2017年度、川崎縦貫道路Ⅱ期計画調査費(1096万円余)で行われた同事業の委託調査内容について質問を行いました。建設緑政局広域道路整備室担当課長は「川崎縦貫道路については外環道との1本かを含め、幅広く検討している」「外環道の東名高速から湾岸道路間について、高速道路として整備されるものと想定している。ルート構造、事業主体や工事費、負担割合などは未定。東名高速から湾岸道路まではおよそ20㎞」としました。外観道が16㎞で1.6兆円かかっていることから、約2兆円もの工事費が想定され、市の負担は3分の1ないしは4分の1といわれ、巨額の税金が使われます。「昨年12月に開催された第3回の計画検討協議会では、概略ルート等の比較案などについて報告され、湾岸道路側への接続位置については、川崎側の場合、大師ジャンクション及び、浮島ジャンクションで接続する案がしまされた。計画の具体化に向けて、国や東京都と引き続き、協議調整を進めて参りたい」と答弁し、推進の姿勢を示しています。川崎縦貫Ⅱ期計画は、地元自治会や市民から強い反対意見が出され、大師ジャンクションで止まっている経過からも、1m1億円の高速道路を市民不在で計画を進めることは許されません。