石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

保育所の待機児童の解消は、認可保育園を増設を基本に

今年、10月1日現在の市が待機児童(*1)の状況は例年のように今年度も4月時の約2倍、1490名で、入所申請数も4月より1638名増加し、増加の一途をたどっています。宮前区は、待機児205名、4月より115名の増加です。

川崎市では、保育緊急5カ年計画を見直し、今後3年間で3000人の定員増を図るとしていますが、申請数の増加は市の予測を大きく上まわり、「解消」どころか、増加することが充分予想されます。

宮前区では、2010年に整備予定の保育所は、30名の民間の小規模認可保育園が馬絹に新設されるだけで、キッズプラザアスクさぎぬま保育園が15名の定員増、野川南台保育園が10名の定員増、合計で55人の受け入れ枠の拡大がなされるだけです。その後の計画は、全くの未定です。

市は、民間の施設活用を進めるための補助金制度を作るとしていますが、いわゆる、空きオフィス等を活用して保育事業を行うというもので、保育事業への企業参入を行いやすくするものです。

厚労省が大都市に限って認可保育園の保育室の面積基準を緩和する方針とも相まって、子どもの育ちの環境が、ますます悪くなることが懸念されます。
待機児の解消という切実な要求は、国も市も予算をしっかり取って、子どもの育ちを保障した認可保育園の整備を基本とすべきです。

(*1) 待機児童とは、保育所の利用申請しながら、認定保育園やおなかま保育室、家庭保育福祉員、かわさき保育室等、市の保育制度を利用できなかった児童のことを言います。