石川けんじ
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神木本町4丁目宅地開発で雨水対策を調査しました。

神木本町 

今日は、神木本町4丁目の(株)成建による宅地開発の周辺にお住まいの方々と雨水対策の調査を行いました。調査には、開発地域から雨水が流れ込む既存の側溝の住民のみなさんや宮前区道路公園センターの職員の方にも参加していただきました。

向ヶ丘中学校から主要地方道子母口ー宿河原線(神木公民館交差点)に至る道路は、狭い上に勾配もあり、宅地も増えるなど、雨が降ると大変です。「側溝のふたを流れる水が押し上げる」「雨水枡から水が噴出す」住民のみなさんの真剣な訴えが続きました。

今でも雨水に悩まされている住民に、1ヘクタール近い宅地開発の雨水排水がそのまま、既存の側溝に流される計画であると聞かされ、「とんでもない。しっかりとした対策を指導してほしい」との声が上がります。

神木本町の(株)成建による開発は、1.8ヘクタールもの谷間を 1次と2次に分け最大16メートルも盛り土を行い開発するもの。本来、1ヘクタールの開発を行うときは、環境アセスを行わなければならない規模の開発です。雨水対策も600㎥の雨水貯留槽を作ることが必要な開発です。それを 1次9035㎡ 2次9929㎡と開発を分割することで、環境アセスメントや雨水対策を逃れるものです。現在、川崎市では、このような「開発逃れ」を防止するため、同一の事業者が隣地を開発する際は、何年たっても同一の開発とみなされ、その面積が1ヘクタールを超えた場合は、環境アセスを行わなければならなくなりました。「複合開発」と呼ばれるものです。

この基準に照らせば、今回の開発も環境アセスを行い、雨水貯留槽を作らなければなりませんが、開発がこの基準が出来る半年前から始まっていたために、基準の適応を逃れたものです。

「1ヘクタールにわずか欠ける計画で、なぜ、雨水貯留槽がいらなくなるのか、地域の被害は変わらない!」と住民の代表は怒ります。環境委員会でも視察を行い、異例の環境委員長が環境局長に事業者へ自主アセスを行うよう指導することを申し入れを行いました。

アセス逃れの事業を許さず、住環境を守るために地域のみなさんと一緒に運動の輪を拡げてゆきたいと思います。