石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

認可保育園の保育料値上げについて

2月13日の市民委員会で、認可保育園の保育料の値上げが報告されました。

今年の4月から値上げするというもので、今後3年間に段階的に引き上げ、2012年度は、2億4000万円、2013年度は、4億8000万円、2014年度は6億8000万円もの負担増になります。

値上げ幅は、所得ランクによって異なります。4人家族のシュミレーションでは、世帯の年収が652万円までの世帯(D10ランク)までは、低所得・中間所得層として値上げ幅を抑えたものになっていますが、利用世帯の最も多い世帯収入が950万円の世帯ではこの3年間で、10700円/月の増額になります。

住宅のローンなども抱え、一見、収入があるかのように見えても、ダブルワークを行っていたり、休日に他の仕事をしていたり、生活実態は決して楽なものではありません。こうした、子育て世代の困難に追い打ちをかけるような負担増は、行うべきではありません。

しかも、保護者への通知はこれから。委員会で共産党の竹間委員が保護者への説明会を求めたのに対し、近藤こども本部長は「説明会の考えはない」として、説明責任を果たそうとすらしない答弁には、怒りさえ感じました。

子育てしやすい環境を作ることは、少子化対策の基本です。子育て支援は、認可保育園をはじめ、地域保育園、幼稚園に通う児童への支援も当然行われるべきですが、”サービスを利用するから、負担は当然”こんな考え方では、少子化は止まりません。

今回の提案は、議会の議決を経ることなく、行政だけで決めることができるものです。予算審査の中で、少しでも、負担軽減につながるよう、また、少なくとも、保護者を置き去りにした値上げは、やめさせるよう、頑張りたいと思います。