石川けんじ
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保育所の待機状況―宮前区がもっとも深刻に。

 

   5月30日の市民委員会で、保育所の待機児童の4月1日時点の保育所の入所・待機状況の発表がありました。市の報告では、待機児童数は、438名で昨年度同時期よりも、177名減ったとしています。しかし、宮前区の待機児数は、97名と7区の中で最悪となりました。

   さらに、待機児数も実態とあっているわけではありません。待機者数の中には、①産休・育休中の申請者(508名)②第1希望のみの申請者(439名)③主に自宅で求職活動を行う申請者(39名)が除かれています。また、「おなかま保育室」など、市の保育施策を受けている児童も含みません。

認可保育園に入所申請しても認められなかった児童数は、2765名にも上ります。本来は、この数の解消を目指すことが必要です。

委員会で私は、「待機児の解消はできるのかと」質問しました。こども本部長は「認可外保育園の再編整備の推移を見守りたい」「認可保育園への申請が増えているが、認可保育園がいいということで申し込んでいるとは限らず、どのサービスが合うのかマッチングをしてゆきたい」「人口減少を見据えていく」などの答弁に終始し、「待機児解消」を掲げなかったことは問題で、市民の期待に背を向けるものです。

しかも、こども本部長は、横浜市長が「解消」を進めたことに対して、「市長、職員の本気度がカギになる」との発言を取り上げ、「本気にならなければならない」との発言には違和感を覚えずにはいられませんでした。

「本気でやる」というのなら、認可保育園の増設のピッチを上げるべきです。現在の整備計画を抜本的に見直し、待機児解消が実現するビジョンを示すことが、「本気」を示すことになるのではないでしょうか。