石川けんじ
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市営住宅のエレベーター設置の促進を。決算特別委員会報告その3

市営住宅の高齢化率(65歳以上の入居者の割合)は、2010年の38、7%から現在は43。7%と増加しており、エレベーターの設置は、より重要性を増しています。しかし、2012年度に設置されたエレベーターは、中丸子住宅の2台設置されただけでした。

宮前区では、有馬第1、南平第2、高山、有馬第2など設置計画がありながらも、有馬第1に3台、自治体からの要望で設置した宮崎住宅に1台、鷲ヶ峰住宅に1台設置されたのみでした。

設置の遅れについて、田中敬三まちづくり局長は「改善事業の獅子にあたっては、全員合意を前提としていることから、全員合意に至らず実施出来なかった事例が少なからずある」と答弁、共益費が上がるなどの利用者負担が、合意づくりの障害になっているとしました。

私は「住民に責任のない空き家の分の負担を住民が負担するのは理解が得られない。」と空き家分の共益費の負担を軽減するよう求めました。田中まちづくり局長は「市が募集を停止した場合については、一定の条件を満たせば、共用部分の費用を空き家分について、市が負担することとしている」と答弁しました。私は、その条件を改善し、負担軽減が図れるように求めました。

今後について、住宅の「長寿命化改善事業」において、「老朽化した設備配管の更新などとともに、エレベーターの設置の可能性について検討してゆくとしており、その際は、必ずしも全員合意を前提としないが、丁寧な説明会の開催により、入居者の理解を得ながら、事業を進める」としました。

なお、今後、宮前区内で「長寿命化改善事業」を予定している団地は、高山、有馬第1、有馬第2、有馬第3、野川西、鷲ヶ峰、清水台の7団地です。

高山団地については、昨年度調査を終えており、今年度中に事業概要を説明し、来年度に実施計画のの進捗に合わせて、詳細説明を行ったうえで、2015年度より着工する予定です。

なお、エレベーター設置計画がありながらも遅れている南平第2住宅については、将来建て替えことにしたことから、当面、エレベーターの設置は行わない。また、高山団地については、今年度中に設置の可能性を検討、有馬第2住宅については、団地内の部分的建て替え事業が終わり次第、長寿命化改善を実施するとともに、エレベーターの設置の可能性について検討するとしています。