国会の参考人質疑 全参考人が戦争法案は違憲
６月４日衆院憲法審査会で参考人招致された憲法学者３名が全員、集団的自衛権行使を可能にする戦争立法について「憲法に違反する」との認識を表明したことは、戦争法案の違憲性がさまざま立場の異なる専門家の中でも、共通の認識であることが示された点で、大きな意義を持つものと思います。
◎長谷部恭男早稲田大学教授(自民、公明、次世代の党推薦)
「従来の政府見解の論理の枠内では説明ができず、法的安定性を揺るがす」
◎小林節慶応大名誉教授（民主推薦）
「憲法９条２項で軍隊との交戦権は与えられていない。９条そのままに、仲間を 助けるために海外に戦争に行くというのは、憲法９条、とりわけ２項違反だ。」
◎笹田栄司早稲田大教授（維新の党推薦）
「今回は踏み越えてしまい、やはり違憲だという考えだ」
日本共産党の大平喜信議員が、集団的自衛権行使容認の閣議決定、戦争立法の国会提出を強行した安部内閣の政治姿勢について質すと、長谷部氏は「立憲主義にもとる」と述べ、さらに、大平氏が戦争法案によって自衛隊の「後方支援」活動が武力行使と一体化する危険を指摘したことについて、長谷部氏は「武力行使との一体化が生じ恐れが極めて高くなる」と述べ、小林氏は「一体化そのもの」としました。
地域でも、「戦争だけはダメ！」「不安だ。何とかしたい」との声が多く寄せられています。平和は暮らしの土台です。平和を守るために声を広げてゆきたいと思います。
