石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

2016年3月予算特別委員会で質問を行いました。

3月7日、2016年第1回定例会の予算特別委員会において、質問を行いました。

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(1) 学校トイレの改善のスピードアップを!

新年度は平中学校で一部改修工事実施

教育現場から、少人数学級の拡充と共に切実な声となっているのが、学校トイレの改善について質問しました。「古くて暗い」「怖い」などの声もある現状のトイレ、男女とも和式トイレが中心で洋式トイレは、各トイレに1箇所だけというのも使いづらさの原因となっています。早急な改善を求めました。

渡邊直美教育長は「学校トイレに関する児童生徒からの要望は高いものと認識している」「健康的で快適な教育環境の整備は重要」として、「可能な限りの早期実現に向けて計画的に取り組んでまいります」と答えました。新年度、宮前区内では、一部改修は平中学校、全面改修工事の設計が菅生小学校で行われます。

※学校トイレの改善については、学校内のトイレの一部を改修する「学校トイレ快適化事業」と全面改修を行う「長期保全計画推進事業」の2本立てで行われています。市の計画では、2014年からおおむね10年間で築21年以上の134校の改善を行う予定です。

(2) コミュニティ交通の支援について

野川南台住宅自治会「みらい号」への支援を

新年度、コミュニティ交通への支援策として、麻生区の「やまゆり号」の車両の買い替え時の補助を行います。私は、「車両購入費への補助金は経費への支援として大切なもの」と評価しつつ、この補助制度が、事業化された有償運行に限られており、野川南台住宅自治会が運行する「みらい号」は対象外とされていることについて、支援の枠組みを作るよう求めました。

金子督まちづくり局長は「運行開始から7年以上経過する中で、車両の老朽化や新たな担い手不足などの課題を宮前区と情報共有している。宮前区と連携・協力して支援してまいりたい」と答弁。福田市長は「平成20年7月の運行開始から、自治会の方々の熱意により運行が継続されてきたことに関しまして、敬意を表するものです。」「今後とも、地域特性や市民ニーズを踏まえながら、地域の主体的な取り組みを支援してまいりたい」との答弁に止まり、具体的な支援策は示しませんでした。石川議員は、「車両購入などへの支援をはじめ、あらゆる角度からの支援の具体化」を求めました。

(3)市営住宅の空き家解消について

改修待ちで募集停止の住宅が324戸も!

「市営住宅には空き家が多い」このような話をよく聞きます。空き家の現状と理由を質しました。3月1日現在の管理戸数17,270戸のうち、空き家は1,662戸で、入居予定や募集予定が、647戸、建て替え予定になっている空家は643戸、長寿命化改善予定の空き住戸が324戸あることが判明。長寿命化改善予定とは、排水施設など改修が行われていないために募集が中止されている住宅のことです。

私は、「市営住宅の需要が高まる中、市の改修の遅れで、市民の財産が有効に使われないことは許されない」として「空き家の解消とそのための予算措置を」と求めました。金子督まちづくり局長は、「長期の空き住戸が発生しないよう、より効果的な予算執行を行うとともに、早期募集のための予算措置に努めてまいります」と解消に努める答弁を行いました。

(4)耐震性貯水槽の整備について

新年度、野川南台公園、有馬梅林公園に整備

災害時に火災が生じたとき、消防車などが利用できる耐震性の防火水槽の整備について、整備状況と今後の対策について質しました。耐震性貯水槽は、整備計画地域546地域のうち、今年度整備予定を含め、507地域が整備され、未充足地域は39地域。宮前区では、新年度、野川南台公園、有馬梅林公園に整備され、整備のめどが立っていない地域は4箇所となりました。

整備促進の求めに対し、南部浩一消防局長は「耐震性貯水槽は、大規模地震発生時に十分な消防利水を確保する上で大変重要」として「横浜市と協定を結び、市境の防火水槽をお互いに共有できる体制とした」整備地の確保策については、「民有地への設置についても積極的に働きかけるなど、未充足地域の早期解消に向けて努力する」と答えました。

(5)小企業向け融資の改善について

金利の引き下げを予定、「小規模事業資金(ミニ)」の創設も

昨年、中小企業の振興条例が作られたもとで、小規模企業を支援する金融対策について、金利の引き下げを求めました。

伊藤和良経済労働局長は「小規模事業者向けで2015年度の利用件数が最も多い、『小口零細対応小規模事業資金』の融資利率の引き下げや、小規模事業資金(小口サポート方)の融資限度額を引き上げる予定」さらに、「低利の小口資金として、融資利率1.3%以内、融資期間が4年以内の『小規模事業資金(ミニ)』の創設を予定している」と答弁しました。

私は「日銀のマイナス金利政策が行われているもとで、金融機関の中小企業に対する融資が消極的になる心配がある。中小企業に対する融資が円滑に行われるよう、市長として申し入れするよう質しました。福田紀彦市長は「厳しい経営環境におかれている中小企業の方々への効果や影響を注視しながら、必要に応じて対応を検討してまいります」と答弁、私は「今が必要なとき、市としての役割を果たすべき」と市の対応を求めました。