石川けんじ
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川崎市外国人市民代表者会議の年次報告

2009,04,22, Wednesday

4月22日の市民委員会で外国人市民代表者会議の年次報告がありました。
○川崎市外国人市民代表者会議って? 1996年に定められた条例には、「本市の地域社会の構成である外国人市民に自らに係る諸問題を調査審議する機会を保障することにより、外国人市民の市政参加を推進し、もって相互に理解しあい、ともに生きる地域社会の形成に寄与することを目的として、川崎市民代表者会議を設置する」とその目的が記されています。
26名の委員を住民の割り合いに応じた配分を行っています。今までに、住宅問題、情報のバリアフリーの問題、教育問題など、さまざまな角度からの検討を行い、市に対する「提言」を行ってきました。
○外国人登録者数は3万2,161人(2008年12月)
市内の外国人登録を行っている方は、3万2,161人で、中国、朝鮮・韓国、フィリピン、ブラジルの順で、118国に及んでいました。宮前区では、2,975人いらっしゃいます。
○学校教育や医療での課題があります。 外国人の方が生活する上で、学校教育での言語の問題、医療にかかる時の言葉の壁が現在大きな問題となっているとのことでした。学校教育の言語の壁は、進学にも大きな障害となっています。
現在、年間170名程度の児童生徒が初期の日本語指導を必要としています。教育委員会の総合教育センターで支援を行うと同時に、外国人市民のご協力の下、学習支援が行われているとのことでした。
私自身、まだこの分野での実態把握は不十分であり、今後とも調査し、川崎市で学ぶ子どもたちが、安心して勉強できる環境について、考えてゆきたいと思います。
○医療における言語の壁。 言葉が不自由な外国人市民の方にとって、病院でご自分の症状を伝えるのも大変と築きました。私たちは「おなかが、しくしく痛む」というように、自分の症状をお医者さんに伝えますが、このような表現はお国によって異なります。それをうまく伝えることは、なかなか難しいことです。現在、通訳がつくサポートがありますが、その病院は、市立病院・聖マリアンナ病院など一部の病院に限られています。このようなことは、当事者から話を聞かないと、なかなか気がつかない点もあります。そのいみでも、こうした問題提起は大変重要だと感じました。
外国人市民代表者会議のスローガンは「外国人に住みやすいまちは、日本人にも住みやす」です。そうなるよう、私もさらに勉強してゆきたいと思います。