石川けんじ
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川崎市の2015年度決算は黒字。市民生活を暖める税金の使い方に転換を!

川崎市議会は9月5日から10月17日まで第3回定例会及び、決算審査特別委員会を行い、それぞれ質問を行いました。

川崎市の2015年度の収支は2億700万円の黒字決算となりましたが、財政調整基金への積み立て、減債基金への返済を含めると33億円のプラスとなりました。さらに、減債基金(※1)の残高は、1847億円にもなり、10年後には、さらに1000億円も積み増しされ、2887億円になる計画です。 これは、毎年の返還を行った後、100億円も積み増しするもので、必要以上の“溜め込み”と言えます。問題は、このように政令市トップの財政力を持ちながら、市民一人当たりの扶助費(※2)の支出に占める割合が政令市の平均以下で、子育て・高齢者・障がい者への施策が遅れていることです。市は「将来世代に安心して暮らしてゆくため」と言いますが、必要以上の“溜め込み”を見直し、社会保障、子育て支援などに充て、少子化に歯止めをかけ、将来世代への負担を無くすことこそ必要です。

※1 減債基金とは、公債費の償還を計画的に行うための資金の積み立てのこと。

※2 社会保障制度の一環として、児童・高齢者・障がい者・生活困窮者などに対しての経費。