石川けんじ
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川崎の自主水源を守れ!

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9月11日鷺沼駅前で「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」が行った、「大規模災害に備えて、市民の命の水を供給する地下水と生田浄水場を存続させることを求める請願」の署名活動に参加しました。

当たり前に飲んでいる「水道の水」、川崎の「水」は何処から来ているのか、ご存知ですか?川崎市独自の水源として、相模川上流の相模湖・津久井湖、生田の地下水がり、神奈川県や横浜市など他の自治体と構成する「水道企業団」の酒匂川や宮が瀬ダムから送られてきます。そして、企業団の浄水場や潮見台・長沢・生田の市の浄水場施設で処理され、家庭へと運ばれます。

市は「水道事業の再構築計画」で、経費削減を理由に、潮見台浄水場を廃止、生田浄水場を工業用の施設にするとしています。その結果、川崎市の水源は67%を56キロ離れた、企業団の小田原市飯泉取水堰から取ることになります。この計画に対し、市民からは、「生田の自主水源を守れ」との声が上がり、昨年、10月の環境委員会に「生田浄水場の廃止の再検討を求める請願」が出されましたが、共産党を除く反対で請願は否決されるという事態となりました。

しかし、東日本大震災を受けて、防災対策から、生田浄水場と多摩区のさく井を残せ」との声が新たに広がりを見せています。企業団の水は、直径3mの導水官で送られてきますが、地震が起きる活断層である神縄(かんなわ)国府津(こうず)-松田断層を横断しており、東日本大震災の時も、導水官に切れるが入り、20日間も使用できなくなるという事故が起ってしまいました。また、地震時には津波の心配もあり、海岸線に近い、飯泉取水堰が停電になれば、送水は停止してしまいます。

それに対し、自主水源である相模湖・津久井湖の水は、地形の高低差を利用した自然流下であり電力は不要、生田の水は、まさに地元の水で、1日最大15万トンの水をくみ上げることが可能で、災害時に必要な水量を確保できるのです。この「生田の水」を工業用水用にし、市民の飲料水としての機能をなくしてしまうことは、災害対策としても問題です。市の「水道事業の再構築計画」は見直し、自主水源を守るべきです。