石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

大阪市など産業政策の視察を行いました。

10月24日25日の両日、大阪市、神戸市、三木市の視察を行い、産業政策、自然エネルギーの活用、バイオガスの活用、耐震実験場などの調査を行いました。

川崎市と取り組みのスケールが違う中小企業支援策・・・大阪市

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大阪市では、大阪産業創造館に伺い、主に、市内中小企業の販路拡大の支援策であるマッチング事業のお話を伺いました。マッチング事業というのは、経験豊富な企業OB(マッチングナビゲーター)が1社ずつ戸別訪問を行い、その企業の技術力や経営課題、要望を聞き取り、市内の他の企業とビジネスの「お見合い」を行うもので、2002年スタートして10年目に突入。この間、受注総額約80億円、企業訪問数3511社、マッチング活動回数6287回と大きな成果を上げています。

川崎でも、市の職員や産業振興財団の職員などが企業を訪問し、同様の事業を行っていますが、その事業にかかわっているのは、7名ほどの職員で、頑張ってはいるけれど、年間100社程度を回るのがやっとという状態です。しかし、大阪では50名ものナビゲータが市内企業を訪問、月1回ナビゲーターが集まって情報交換、そこで、新たなマッチング先が決まることもあります。

中小企業の悩みの一つには、販路拡大があります。川崎市内の企業にも、地位さけれど技術はある企業がたくさんあります。大企業の下請けだけでは、やってゆけない中小企業にとって、販路拡大を支援することは、大変重要です。

議会でもたびたび、マッチング事業の規模の拡大を訴えてきましたが、災害不況、円高不況が深刻になるなる中で、行政の支援を充実させるために、大いに参考となりました。