石川けんじ
石川けんじ石川けんじ

「生ごみの収集が週2日に。川崎市が改訂案を発表」

4月25日の環境委員会で、生ごみの収集日を削減することを含む、「一般廃棄物処理基本計画の行動計画(2013年~15年)の改訂」について、市民意見の募集を行うと報告がありました。今年2月に環境審議会での報告を受け、市と審議会が最終的なとりまとめに向け、市民意見の募集するものです。

 

改訂の重点に生ごみ収集日の削減が

改訂の内容は、①3処理センター体制への移行②プラスチック製容器の分別収集の拡大③普通ごみの収集回数の見直し④災害時における安全・安心な廃棄物処理体制の確立が重点として挙げられています。なかでも、「普通ごみ(生ごみ)の収集回数の見直し」とは、現在、3日ある生ごみの収集日を2日に削減するもので、市民の暮らしにも大きな影響を与えます。

 

ごみが減ったから、収集日を減らしてもいい?

委員会での説明では、生ごみの減量化が進み、週2日の収集で処理できるというものでした。市民の分別収集の協力でごみの排出量は削減されました。一人1日当たりのごみの排出量は2003年度の1308gから2010年度は1041gと267gも削減することができました。北部地域でのプラスチック製容器の分別が進めば、さらに減量化を図ることが期待されます。しかし、だからと言って、収集日を減らしていいということにはならないのではないでしょうか?

 

生ごみの収集は公衆衛生の面で重要な仕事

横浜市では、2日に減らされていますが、川崎市では週3日を守ってきました。それは、市民からも高く評価されています。生ごみの収集は、公衆衛生上も大きな役割を担っています。ごみの減量化が進んでも、生ごみを家庭にとどめておくことは、衛生上好ましいことではありません。

 

市民の声をよく聞くべき

さらに、市民意見の募集にも大きな問題があります。市民説明会は、4月26日、28日と委員会報告の直後にやられ、後は、電子メールやFAXなどで5月28日まで募集します。しかし、「行動計画の見直し」の内容は、広く市民に知られているとは、言い難い状況です。委員会で「市民への説明を丁寧に行うべき」との日本共産党の井口議員の質問に、「要望があれば、説明に伺う」と答えざるを得ませんでした。収集日が減らされてもいいかどうか、市民生活にも大きな影響を与える問題です。市民への説明は行政の責務です。5月中に限定せず、各区で説明会を開催すべきと思います。

メールでの意見募集は、「川崎市環境局ごみ・リサイクルに関するホームページ」にアクセスするようになっています。

また、FAXでの意見は、044-200-3923です。

 

■意見募集の詳細ページ

(一般廃棄物処理基本計画の行動計画改定案について意見を募集します)

http://www.city.kawasaki.jp/event/info10288/index.html