石川けんじ
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大田区の産業政策を勉強してきました

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4月18日、議員団で大田区の産業政策の視察を行いました。大田区では、川崎市と同じように「医療」と「工業」の連携を進めていますが、その視点の違いに、大いに学ぶべき点がありました。

川崎市が、「新薬や医療機器の開発」を目指し、「ナノテクノロジー」など先端産業に特化した支援策を行い、市内中小企業への波及効果が期待できない産業政策をとっているのに対し、大田区では、医療技術を支える医療機器や器具などの製造技術の支援に力を入れているのが特徴です。

大田区産業振興協会の奥田さんのお話では、「リーディング産業(繊維・鉄鋼→自動車・半導体→ナノテク・環境など)」は、時代によって変化するが、それを支える土台は基盤技術です。大田区には、優れた基盤技術があります」「医工連携は、5年ほど前から進めていますが、病院の先生から器具の開発の相談などがあり、そのニーズに応えたものです」「医療現場の先生と町工場の技術をマッチングしています」とのことでした。川崎市が先端産業の誘致に税気も使いながら必死になっているのと比べ、今ある技術を土台に組み立てられた産業政策は、派手さはないけれど(失礼ですが)着実に地元の利益につながっていると感じました。

支援策のひとつ「工場アパート」も視察をしました。「テクノフロント森ヶ崎」「OTAテクノCORE」の2か所。4~5階建ての建物で、スペースにゆとりもあって、24時間利用できるなど、使いやすさ、働きやすさに配慮された施設でした。50㎡ほどなら、4万4千円(月額)から借りることが出来るなど、相場より1~2割安いというのも魅力です。川崎市でも工場の集積地域も宅地化がすすめなど、操業環境の確保は重要な課題です。「工場アパート」のような支援策も必要だなと思いました。